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自分を認めて長所をのばす「諦めるとは明きらめる」・「諦める力」を読んで

「諦める力」は諦めるでなく「明きらめる」

「諦める力」の「諦める」の語源は「明らめる」で、仏教の世界では真理や道理を明らかにしてよく見極めるという意味で使われているらしい。「諦める」はネガティブなイメージの言葉に感じるけれど、「明らめる」だとイメージが変わってきますね。同じ言葉なのに使い方や感じの読み方ひとつでとらえ方ってかわるものです。

読んで感じたことメモ5つ

「諦める力」を読んで心に留まったポイントを主観で選んだ5つを選んでみました。様々な読み方や他にもなるほどと感じることもあったのですが特に印象に残って面白いなって感じたことを上げています。

「 憧れ の 罠」

本の中で為末さんは自分と接点のない人に憧れ、真似ようとして「自分の短所をなおそう」とか「補おう」とすることで、いつの間にか自分の長所も削ってしまう可能性があると言い、これを「憧れの罠」と呼んでいます。

人はどこか、カリスマ性があったり尖った人に憧れるところがあるけど、自分の性格や気質が全く違う場合には「自分もそうなりたいと無理をしてしまい」大切な長所すら削ってしまうことになりかねません。

自分を出すことが苦手な人が無理に尖った人格になろうとして、自分を偽ることでかえってストレスになる。短所を埋めようと必死にしていることが自分の良さも削ってしまっている。為末さんがこれを「憧れの罠」と呼んでいる。興味深い。

実践ポイント(行動の仮説)

自分がどうしても苦手なことを無理にしようとせずに、自分ができることや興味があり、楽しいことを突き詰めることが大事になってくるのではないだろうか。短所を埋めることにばっかり目を向けすぎるとどうしても苦しい作業になってしまう。

やりたいことをしようとすると、どうしても「楽して稼げるはずがない」といったバイアスがかかってしまいがちです。特に私のようなアラフィフの世代は「楽しんで仕事することはありえない、仕事や人生はつらいもの」といった謎の呪文にかかってしまっている気がします。「憧れの罠」から抜け出して自分の長所を削ることをやめてみよう。

「自分ができる範囲」への体感値がない

全力で何かを試したり経験が少ない人は「自分のできる範囲」についての体感で感じる値がないので、不可能で無謀な目標をたてて自信を失ってしまったり、逆に低すぎる目標をたてて成長ができなかったりとかって自分にもあるなと感じながら読み進めました。

転ぶことや失敗を怖れて全力で挑むことを避けてきた人は、この自分の範囲に対してのセンスを欠きがちで、僕はそれこそが一番のリスクだと思っている。

何もしないで楽していきなり月100万稼ぐようになるとか、逆に低すぎる目標は勉強しておわり、ノウハウだけのノウハウコレクターで実際に行動に移さないことにつながる。次への1歩がでないで同じところをぐるぐる回り続けてしまう。理想だけで行動が伴わないとかってことにも置き換えて考えられますね、たしかにちょっとあてはまるところあるなあ・・

実践ポイント(行動の仮説)
 
何か目標を掲げたらまず、やってみる。できない理由を探しがちになるけど、コストをかけないでまずはやってみることが大事、とにかく行動してみる。

他者からの評価を求めすぎると権威のあるランキングに振り回される

人から選ばれようとすることは、誰かが決めたランキングで自分を評価することになる。

誰かの評価を求めすぎると自分をはかる物差しは「誰かの決めたランキングで決めたことでしか、自分の価値を見出せなくなってしまい、そこから抜け出せなくなってしまう」

そして、他者からの評価を自分の中の基準にしてしまい、人からの評価を求めすぎると世間で権威のあるランキングによって振り回されてしまうということなのだろうか。

本の中では「自分のランキングを持つこと」を提唱している。自分のランキングを持つことで、他者からの評価を客観的にみることにほかならないと語られている。

人からの評価やランキングは変わることが多いよね。なので、そこに自分の評価を求めすぎると振り回されてしまうことになるんじゃないかな。

そうだね、

あまり、人の目を気にしすぎると疲れちゃうよね

自分のスタイルを見つけてみてはどうだろう

実践ポイント(行動の仮説)

自分の価値観を大事にして物事をみるようにする癖をつける。他者の評価に振り回されないように自分の価値観を大事にしてみる。承認欲求が強くなると他人の評価が気になりやすくなるので、物事を客観的にみる習慣をつけるようにしよう。

自分らしさとは?はじめからあるものではない

「軸がぶれない」=「自分らしさ」と読みかえられることがある。ブレないはかっこいい!

が・・ブレないことに固執する必要はないのではないかと為末さんは語っている。

なぜかというと、

ブレないことに執着しすぎる

他者から「ブレた」と言われることを過剰に恐れるようになる

批判されて傷つくことを避けるようになる⇒冒険できなくなってしまうかもしれない

「自分らしさ」ははじめから備わっているものではない。いろいろな経験が寄せ集まってだんだんと築かれるものではないかと書かれている。

為末さんは、人生を振り返ったときに「ああこれが自分らしい選択だったな」と思うことがあっても「これを選ぶのが自分らしい」ということってわからないことの方が多いよねってことを伝えたいんじゃないだろうか。

実践ポイント(行動の仮説)

自分はブレてるとかブレてないとか考えすぎて、まわりの目が気になるようになるのは本末転倒。いろいろと自分でやってみて失敗して経験を気づき上げていくことが大事。

トライアンドエラー!

ブレないとは古い考え方に固執してしまい、考え方がアップデートできない状態になることもあるのではないだろうか。環境が変わっても対応できないと絶滅するリスクがあるのと同じような気がする。ブレないという言葉に縛られて逆に自分の価値観を抑えて他人の評価が気になるようになる。いろいろ経験して築き上げるということは大事だなあ

「竹やススキのようにゆらゆらと風に揺られながらも折れない、そんな風にに生きていきたいな」

山口周さんの本でおもしろいなってフレーズがあり、言葉は違うけれど同じような意味を感じましたので触れておきます。

重要なのは、システムの要求に適合しながら、システムを批判的に見る、ということです。なぜこれが重要なのかというと、システムを修正できるのはシステムに適応している人だけだからです。

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 山口周著

何かをしようとしている人をまったく関係のない場所から批判するだけでは何も始まらないということなのかなって感じた言葉です。ちなみに私はまったくエリートとはかけ離れたところにいますが。。

軸を持つことに固執しすぎていつしか固執することだけが目的になってしまう。その時の環境を感じながら自分のスタイルを見つけることが大事になるのだろうと感じました。

器用にそして上手に環境に合わせなければと考える必要はないよね、それこそ人の評価でしか判断ができなくなってしまうから。

とはいえ・・とはいえです。言うは簡単、いざ行動するのって大変ですよね、ほんと。

わかります、わかりますとも。でもちょっとのキッカケがあれば行動できると、そう信じてます。

人生においてあるのは「ベター」な選択

僕 は 人生 において「 ベスト の 選択」 なんて いう もの は なく て、 ある のは「 ベター な 選択」 だけ だ と 思う。 誰 が 見 ても「 ベスト」 と 思わ れる 選択肢 が どこ かに ある わけ では なく、 他 と 比べ て 自分 により 合う「 ベター」 な もの を 選び 続け て いく うち に「 これ で いい の だ」 という 納得 感 が 生まれ て くる もの だ と 思う。

仕事でも「ベストの選択」を求めると先に進めない。「完璧主義」ウォーミングアップだけでスタートラインに立つことに躊躇(ちゅうちょ)している状態。

いつでもアイドリング状態のまま、そのまま気づけば進むこともなくガソリンだけ消費している。いつしかそのまま発信することなくガス欠で動けなくなる。そしてまた、ガソリンだけ入れてアイドリングをする。燃費も効率も悪い、ついでに環境にもよくない。

実践ポイント(行動の仮説)

「ベター」でいいのでまずはアクセルを踏む勇気をもつことが大事。取説だけみていてもものは動いてくれない。プラモデルもまずは作ってみる、うまくいかなかったとしても作ったという納得感を大事にする。完璧主義をあきらめてとりあえずやってみよう!

書籍紹介

【書籍名】諦める力
【著者名】為末大
【出版社】株式会社プレジデント社
【出版日】2013/6/14

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