はじめに
耳コピ練習を始めようとしたときに、こんな悩みはありませんか?
- 好きな曲を耳コピしようと思っても、原曲の音源をどうやってPCに取り込むかわからず挫折してしまう。
- ドラムやベースなど、特定のパートだけをピンポイントで聴き取りたいのに、全部の音が混ざって聴きづらい。
- Ableton Liveのセッションビューとアレンジビューの使い分けに迷う。
私も最初は何をどうしたらいいのかわからず、何度も挫折しました。でも少しずつ試していくと、耳コピがぐっとやりやすくなります。とはいえそんなに完璧にできるはずもなく、大体こんな感じでいいかなって自分に言い聞かせてます。ここで完璧を求めすぎるとハマります。
この記事では、Mac Ventura(13.7)で内部音声を録音し、Ableton Live 12 Suiteで耳コピ専用の制作環境を作る手順をまとめます。
準備するもの
- Ableton Live 12 Suite(体験版でもOK) … Ableton公式サイト
- Mac Ventura 13.7
- Soundflower(内部音声ルーティング用) … 公式配布ページ(GitHub)
- Audacity(録音用フリーソフト) … Audacity公式サイト
- モニタースピーカーまたはヘッドホン
著作権に関するお願い
この方法は耳コピ練習のための私的利用を目的としています。録音した音源をSNSなどで公開したり、他者に配布する行為は著作権侵害となる可能性があります。違法にアップロードされたコンテンツの録音は行わないでください。著作権を尊重し、クリエイターを応援しながら楽しく制作していきましょう。
1. Mac Venturaで内部音声録音環境を構築する
1-1. Soundflowerのインストール
- 公式配布ページからインストーラー(.dmg)をダウンロード。
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストール開始。
- セキュリティ警告が出たら以下を実行:
- 「開発元未確認」→ 設定 > プライバシーとセキュリティ → 「このまま開く」。
- 「機能拡張ブロック」→ 設定 > プライバシーとセキュリティ → 「許可」→ 再起動。
💡メモ: インストーラー(.dmg)は「ダウンロード」フォルダに保管しておくか、必要時に再ダウンロードでもOKです。
1-2. Audacityのインストールと初期設定
- Audacity公式サイトから「Audacity installer (recommended)」を入手(Muse Hub経由も可)。
- 起動後、環境設定でデバイスを設定:
- 再生デバイス:普段使うスピーカー/ヘッドホン
- 録音デバイス:Soundflower (2ch)
2. 録音から書き出しまで
- Audacityを起動し、録音ボタンを押します。
- Macで再生したYouTubeや音楽ファイルの音が録音されます。
- 録音が終わったら、「ファイル → オーディオをエクスポート」を選び、.wav形式で保存します。
💡 保存形式のポイント
- WAV形式は非圧縮なので音質劣化がなく、後の耳コピ作業で細部まで聞き取りやすい
- MP3は容量は軽いが、圧縮による高域カットがあり精密な耳コピには不向き
必要に応じてAudacityプロジェクト(.aup3)も保存しておくと、後から編集し直すことができます。
3. 録音データの整理術
フォルダ構成を決めておくと、後で迷いません。
書類/ 音楽制作/ 録音データ/ Audacityプロジェクト/ Ableton Projects/ 完成音源/
ファイル名テンプレート例:
- 録音データ:
曲名_YYYYMMDD.wav
- Abletonプロジェクト:
曲名_YYYYMMDD.als
4. Ableton Liveで耳コピ用セットを作成
4-1. 原曲トラックの設定
- アレンジビューに録音データをドラッグ&ドロップ。
- トラックにUtilityを挿入し、Widthを0%(モノラル化)。
※定位の影響が減り、音の輪郭がつかみやすくなります。 - EQ EightでLow Cut(例:40Hz以下)やHigh Cut(例:10kHz以上)を設定。
4-2. Drum Focus・Bass Focusトラック
- ドラム用:EQ EightでLow Cut(200Hz以下カット)→高域を聴き取りやすく。
- ベース用:EQ EightでHigh Cut(200Hz以上カット)→低域に集中。
補足: EQ EightのMid/Sideモードで、中央の音(ボーカル等)を抑えてサイド成分(シンバル等)を際立たせることもできます。
5. 実践例:jinsang「affection」で耳コピ
- 音源を購入または合法的に入手。
- 録音してAbletonに読み込み。
- 原曲/ドラム/ベース用の各トラックを作成。
- アレンジビューで再生しながら耳コピ(必要に応じてセッションビューでアイデア出し)。
まとめと次のステップ
- Mac Venturaでも内部音声録音は可能(Soundflower+Audacity)。
- フォルダ構成と命名ルールで作業効率アップ。
- 耳コピ用セットを作るとパート解析が楽になります。
この記事の方法で録音した音源は学習・練習用途のみに限定し、著作権を尊重しましょう。